ニーズが高まる看護師の認知症ケア

高齢化で高齢者の数が右肩上がりであるのに並行して、認知症高齢者の数も増加しており、年々認知症ケアのニーズが高まっています。その数は、2025年には323万人超になると予想されており、過去20年間でなんと2.2倍にもなっています。

高齢者と関わる看護師は、認知症ケアにおいて大きな役割を担っています。その際には、いくつかの大事なポイントがあります。

1つ目のポイントは、認知症を理解して患者さんと適切に接することがとても重要だという点です。認知症の方は問題を起こしても、その行動を理解できていません。そのため、看護師が注意をしても状況が悪化することが多いです。基本的に優しく接することが大前提となり、安心感を与えるために、積極的に声掛けを取ることが大切です。

2つ目のポイントは、看護師と介護士のチーム連携です。看護師と介護士はそれぞれ役割分担が異なりますが、看護師が正解を知っていることもあれば、介護士が正解を持っていることもあります。協力しながらチームワークで取り組むことが、ケアをする側にとっても患者さんにとっても、そしてその家族にとってもウィンウィンとなります。

3つ目のポイントは、認知症を正しく認識するという点です。認知症という疾患を理解することは、患者さんの行動だけでなく心理状態をも理解することにつながります。認知症には様々な行動や心理があります。人によってどのような症状が起こるかは異なり、度合いも違います。そのため、まず病気を理解することが、患者さんとよりよく接するコツにもなるでしょう。
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